学校訪問の報告書テンプレート|採用担当の訪問記録6項目と記入例

学校訪問の報告書テンプレートとして、採用担当が毎回書く基本情報・面談相手・学校の状況・先生の反応・宿題事項・次回予定の6項目と、学校別管理表への集約を示した図解
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本記事は特定の事業者の取材協力のもと制作しています。掲載情報の比較・評価は著者の独自判断によるものであり、掲載料が記事内容に影響を与えることはありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。

学校訪問の報告書は、企業の採用担当者が大学・短大・専門学校や高校を訪問するたびに、基本情報・面談相手・学校の状況・先生の反応・宿題事項・次回予定の6項目を同じ書式で残す社内記録です。学校別の管理表に集約すると、先生の異動や担当者の交代があっても関係が途切れず、次回のアポ取りや翌年の訪問計画にそのまま使えます。

この記事は、企業が採用活動として行う学校訪問の報告書を扱います。教育委員会や指導主事による学校訪問、教員の家庭訪問の報告書は対象外です。「訪問のたびにメモは取っている。でも翌年になると、誰に何を話したのか思い出せない」── 学校訪問を続ける企業で起こりがちな悩みです。記録が担当者の手帳やメールに散らばっていると、先生の異動や自社の担当交代のたびに、学校との関係が最初からになってしまいます。

この記事では、コピーして使える報告書テンプレートと6つの必須項目、大学版と高校版の記入例、複数年の記録を1枚にまとめる学校別の管理表、記録を次の訪問に回す運用フロー、先生や生徒の個人情報の扱い、代行会社との記録の共有方法をまとめました。

一ノ瀬 真理子 一ノ瀬 真理子

学校訪問の記録が途切れやすいのは、自社の担当者の交代と先生の異動が重なる4月です。採用戦略の分析の立場から報告書を見るとき、私がいちばん重視しているのは「宿題事項」と「次回予定」の2欄です。この2つが空欄の報告書は、訪問した事実は残っていても、翌年の担当者が次に何をすればよいかを読み取れません。先生の言葉が要旨で残り、宿題に期限と担当が付いていれば、初めてその学校を担当する人でも前回の続きから話を始められます。詳細は監修者プロフィールをご覧ください。

Result ― このページのまとめ
  • 必須6項目 学校訪問の報告書に毎回書くのは、基本情報・面談相手・学校の状況・先生の反応・宿題事項・次回予定の6項目です。
  • 書くタイミング 報告書は訪問当日に書き、その内容をもとにお礼メールを当日中、遅くとも3日以内に送るのが基本です。
  • 大学版と高校版 高校版の報告書は、大学版の項目に求人票・就職希望の状況・応募前の職場見学・校内選考の運用・前年度の実績の欄を加えたものです。
  • 学校別の管理表 学校別の管理表は、1校1行で年度ごとの訪問回数・関係段階・応募と採用の結果を並べる一覧表です。
  • 個人情報 先生の氏名・連絡先は管理表に入れると個人データとして扱われるため、閲覧範囲と保管方法を社内で決めておく必要があります。
  • 目的別おすすめの結論 学校訪問代行を使う場合は、株式会社オールのように訪問ごとにレポートを提出する事業者を選び、自社の項目と突き合わせて管理表に統合するのが実務的です。

※ 本記事のテンプレートと運用方法は、採用担当者が自社で使うための実務上の目安です。個人情報の扱いは個人情報保護委員会と厚生労働省の公開資料、代行会社の情報は各社の公式サイトの記載に基づきます。最終確認日:2026年10月12日時点。


学校訪問の報告書テンプレート|採用担当が毎回書く6項目と記入例

学校訪問の報告書に毎回書く項目は、基本情報・面談相手・学校の状況・先生の反応・宿題事項・次回予定の6つで、これに関係段階の判定を1行添えると翌年の比較に使えます。項目と順番を固定しておけば、誰が書いても同じ場所に同じ情報が入り、担当者が替わっても前回の報告書と読み比べられます。


必須6項目の一覧

6項目それぞれに書く内容と、書き方のコツは次のとおりです。

項目 書く内容 書き方のコツ
1.基本情報 訪問日時、訪問者・同行者、学校名・部署、校種、訪問の目的、持参・提出した資料 訪問の目的は1つに絞って書く。資料は年度や版まで書くと、次回に何を渡したかが分かる
2.面談相手 氏名・役職・担当範囲(キャリアセンター職員、学科長、進路指導主事など)、前任者・同席者 担当範囲まで書いておくと、異動があったときに後任の窓口を探しやすい
3.学校の状況 学生・生徒の傾向、学内行事や説明会の日程、求人の受け付け方法 先生が話した範囲で書く。他社の動きは、先生が自ら話した範囲だけにとどめる
4.先生の反応・要望 先生の発言の要旨と、学校側が企業に求めていること 事実だけを書き、担当者の見立ては「所感」の欄に分ける
5.宿題事項 持ち帰った依頼、回答の期限、社内の担当者 期限と担当を必ず付け、空欄のまま提出しない
6.次回予定 次に会う時期と目的、それまでに送るもの 「また伺う」ではなく、時期と目的を具体的に書く

※ 「訪問後のフォローと継続的な関係構築の手順」で記録項目として挙げている面談相手・話した内容・宿題事項・次回予定は、すべてこの6項目に含まれます。


判定欄「関係段階」を付ける

関係段階は、その学校との関係がどこまで進んだかを5段階で判定する欄で、訪問のたびに前回と比べて記入すると、複数年の変化を同じ物差しで追えます。段階の定義は次のとおりです。

段階 関係の状態 報告書に表れるサイン
段階1 初回接触 名刺交換や求人票の受け取りまで 面談相手が窓口担当のみで、話題が手続きの確認にとどまる
段階2 情報交換 学校の状況を聞ける 学生・生徒の傾向や学内行事の予定を先生から聞ける
段階3 相談 学校側から説明会や見学の打診がある 学内説明会や職場見学について、先生から案内や相談が来る
段階4 紹介 先生から学生・生徒の紹介や応募がある 「こういう学生がいる」と先生から声がかかり、学校経由の応募が出る
段階5 定着 卒業生が在籍し、継続して応募がある 卒業生の近況が毎回の話題になり、毎年の応募が続く

段階は1年で順に上がるとは限りません。先生から学生の紹介が入る段階4は、訪問を2〜3年続けた先に来ることが多い段階です。段階が下がったときも、先生の異動や採用の見送りといった理由を1行で残しておくと、翌年の打ち手を決める材料になります。

一ノ瀬 真理子 一ノ瀬 真理子

関係段階は、訪問回数よりも関係の進み具合を正直に映す物差しだと私は考えています。年に何回訪問したかは管理しやすい数字ですが、回数を重ねても段階が動いていなければ、訪問の目的か話す内容を見直す合図です。判定に迷ったら低いほうを付けておくと、翌年に読み返したときに関係を過大に見積もらずに済みます。


コピーして使える報告書テンプレート

次の表は、報告書の14行をそのまま並べたテンプレートです。【 】の部分を訪問のたびに埋めます。

記入欄 記入内容
1.訪問日時 【 月 日( ) : 〜 : 】
2.訪問者・同行者 【 】
3.学校名・部署 【 】
4.校種 【大学/短大/専門学校/高校】
5.訪問の目的 【挨拶/求人票の持参/説明会・見学の相談/採用結果の報告/その他】
6.持参・提出した資料 【 】
7.面談相手(氏名・役職・担当範囲) 【 】
8.前任者・同席者 【 】
9.学校の状況(事実) 【 】
10.先生の反応・要望(発言の要旨) 【 】
11.担当者の所感 【 】
12.宿題事項(内容/期限/社内担当) 【 】
13.次回予定(時期/目的/それまでに送るもの) 【 】
14.関係段階(前回→今回)と変化の理由 【段階 →段階 /理由: 】

社内チャットやメール、スプレッドシートに貼るときは次のテキスト版、Excelの表で管理するときは上の表版が使いやすい形です。

テキスト版(コピー用)

訪問日時:【 月 日( ) : 〜 : 】 訪問者・同行者:【 】 学校名・部署:【 】 校種:【大学/短大/専門学校/高校】 訪問の目的:【挨拶/求人票の持参/説明会・見学の相談/採用結果の報告/その他】 持参・提出した資料:【 】 面談相手(氏名・役職・担当範囲):【 】 前任者・同席者:【 】 学校の状況(事実):【 】 先生の反応・要望(発言の要旨):【 】 担当者の所感:【 】 宿題事項(内容/期限/社内担当):【 】 次回予定(時期/目的/それまでに送るもの):【 】 関係段階(前回→今回)と変化の理由:【段階 →段階 /理由: 】

Excel・スプレッドシート・顧客管理システムのどれで作っても、行の項目と順番が同じなら引き継げます。ツールを替えるときも、まず項目をそろえることを決めておきます。


記入例|大学キャリアセンターへの初回訪問(大学版)

大学のキャリアセンターに初めて挨拶に行った場合の記入例です。【 】の部分は、自社と訪問先に合わせて置き換えます。

記入欄 記入例
1.訪問日時 【◯月◯日(◯)】【◯時◯分〜◯時◯分】
2.訪問者・同行者 人事【◯◯】(同行者なし)
3.学校名・部署 【◯◯大学】キャリアセンター
4.校種 大学
5.訪問の目的 挨拶(初回の挨拶と、求人の登録方法の確認)
6.持参・提出した資料 会社案内、求人票、同校出身社員の紹介資料
7.面談相手(氏名・役職・担当範囲) キャリアセンター【◯◯】様(企業担当。【◯◯】学部の就職支援を担当)
8.前任者・同席者 なし
9.学校の状況(事実) 求人は大学の求人システムへの登録で受け付け。学内企業説明会の申込みは【◯】月頃に案内予定。【◯◯】学部は県内での就職を希望する学生が多いとのこと
10.先生の反応・要望(発言の要旨) 「仕事内容が分かる先輩社員の話があると、学生に紹介しやすい」
11.担当者の所感 理系学部との接点がまだない。学部の就職担当の教員を紹介してもらえる余地がある
12.宿題事項(内容/期限/社内担当) ①求人システムへの登録(【◯月◯日】まで/人事【◯◯】)②先輩社員の紹介資料の送付(【◯月◯日】まで/人事【◯◯】)
13.次回予定(時期/目的/それまでに送るもの) 学内企業説明会の申込み時期に再訪。それまでに①②を済ませ、メールで報告する
14.関係段階(前回→今回)と変化の理由 段階1(初回)/理由:初回の訪問のため

大学版では、必要に応じて次の欄を任意で加えます。任意の欄は14行の後ろに足し、14行の順番は変えません。

  • 対象の学部・学科
  • インターンシップ情報の掲載の可否
  • 同校出身の社員の在籍状況
  • 研究室・ゼミを通じた接点

短大・専門学校の場合に変える点

短大・専門学校の報告書は、大学版の14行をそのまま使い、面談相手・学校の状況・推薦の扱いの書き方を変えます。

記入欄 大学 短大・専門学校
面談相手 キャリアセンターの職員が中心 就職課の職員と学科長の2系統になりやすいため、両方の氏名と担当範囲を書く
学校の状況 学内説明会や求人システムの日程を書く 実習や国家試験の時期を書き、訪問や説明会を避ける時期として残す
推薦・応募の扱い 自由応募の流れを書く 学校推薦・学科推薦の運用を確認し、聞いた内容を書く
就職準備の時期 学年ごとの学内行事を書く 2年制の課程では入学後まもなく就職準備が始まるため、その時期を書き留める

※ 校種ごとの訪問戦略の違いは「大学・短大・専門学校別の学校訪問の戦略」で整理しています。

6項目を毎回同じ行に書き、宿題事項と次回予定を空欄にしないことが、次の訪問で使える報告書の条件です。


高校訪問の報告書|大学版に加える項目と記入例

高校訪問の報告書は、大学版の14行に、求人票・就職希望の状況・応募前の職場見学・校内選考と推薦の運用・前年度の実績の欄を加えて作ります。高卒採用は学校を通じて応募と選考が進むため、学校から聞いた手続きと時期を残しておくことが、次の訪問の準備になります。

求人票の扱いや訪問を始められる時期などの制度は「高卒採用の学校訪問ルール」で解説しています。ここでは制度の説明はせず、報告書に何をどう書くかに絞ります。


高校版で追加する項目

高校版では、基本の面談相手の欄の書き方を変え、次の5つの欄を14行の後ろに加えます。

項目 書く内容 記録しておく理由
面談相手(7行目) 進路指導主事・進路指導部の担当・3年担任・学科長のどれに当たるかを区別して書く 窓口の先生と相談すべき先生が異なることがあり、異動のときに誰に連絡するかが変わるため
15.求人票 ハローワークで確認を受けた求人票を送付したか持参したか、学校での扱い(指定校求人か公開求人か) 翌年の求人票の出し方を決める材料になるため
16.就職希望の状況 学校が示した範囲の人数、学科、職種の希望の傾向 求人の職種や人数を学校の実情に合わせるため
17.応募前の職場見学 希望の有無、人数、候補日 見学の準備と、学校への実施報告の漏れを防ぐため
18.校内選考・推薦の運用 学校から聞いた校内選考の時期、一人一社制や複数応募の扱い 都道府県や学校によって運用が異なり、毎年の確認が必要なため
19.前年度の実績 応募・採用の有無、在籍している卒業生の状況 先生に伝える卒業生の近況と、翌年の優先度を決める材料になるため

記入例|求人票を持参した訪問(高校版)

ハローワークで確認を受けた求人票を持参し、職場見学を案内した訪問の記入例です。15行目以降が、高校版で加える欄です。

記入欄 記入例
1.訪問日時 【◯月◯日(◯)】【◯時◯分〜◯時◯分】
2.訪問者・同行者 人事【◯◯】、製造部【◯◯】(同行)
3.学校名・部署 【◯◯高等学校】進路指導部
4.校種 高校
5.訪問の目的 求人票の持参(あわせて職場見学の案内)
6.持参・提出した資料 ハローワークで確認を受けた求人票、会社案内、職場見学の案内
7.面談相手(氏名・役職・担当範囲) 進路指導主事【◯◯】先生(求人と職場見学の窓口)
8.前任者・同席者 同席:3年担任【◯◯】先生/前任の窓口:【◯◯】先生(今年度に異動)
9.学校の状況(事実) 求人票は進路指導室で生徒が閲覧できるように置く。校内の進路説明会は【◯】月に予定
10.先生の反応・要望(発言の要旨) 「見学で実際の作業工程を見せてもらえると、生徒が判断しやすい」
11.担当者の所感 製造職の仕事内容を伝える資料が足りない。見学で若手社員と話せる時間を設けたい
12.宿題事項(内容/期限/社内担当) 見学当日の案内(集合場所・服装・持ち物)を【◯月◯日】までに送付(人事【◯◯】)
13.次回予定(時期/目的/それまでに送るもの) 見学後に先生へお礼と見学の実施報告を送る。生徒個人の評価は伝えない
14.関係段階(前回→今回)と変化の理由 段階3→段階3/理由:見学の受け入れが前年度と同じ流れで続いている
15.求人票 確認を受けた求人票を持参して手渡し。学校での扱いは【指定校求人/公開求人】
16.就職希望の状況 就職希望は【◯】名程度で、【◯◯】科に製造職の希望が多い(学校から聞いた範囲)
17.応募前の職場見学 希望は【◯】名。候補日は学校から【◯月◯日】までに連絡が来る
18.校内選考・推薦の運用 校内選考は【◯】月中旬の予定。応募と推薦の扱いは【学校から聞いた説明の要旨】
19.前年度の実績 応募【◯】名・採用【◯】名。同校の卒業生【◯】名が在籍

応募前の職場見学で企業がしてよいことと避けることは「応募前の職場見学で守るべきルール」で確認できます。


生徒の情報は人数と傾向だけを書く

高校版の報告書では、生徒個人の氏名や見学での印象・評価は書かず、学校が示した人数と傾向だけを残します。応募前の職場見学は選考の場ではないため、社内で回覧されるうちに個人の印象が評価のように扱われることを避けるためです。

内定や入社の報告で生徒の氏名に触れる場合も、本人の了承がある場合に限るのが安全です。先生へのお礼メールでも同じ線を守ります。個人情報としての整理は「訪問記録の個人情報の扱い」にまとめています。


学校訪問の報告書の書き方|次の行動につなげる5つのルール

学校訪問の報告書は、訪問当日に、事実と所感を分け、宿題に期限と担当を付けて書くと、次の訪問でそのまま使えます。人事担当者が学校訪問の手順の中で書く時点を決め、5つのルールに沿って書けば、読み手が替わっても内容が正しく伝わります。


報告書を書くタイミング|人事の学校訪問手順のどこに入るか

報告書は訪問が終わったその日に書き、その内容を見ながらお礼メールを書く順番にします。学校訪問の手順全体では、報告書は次の位置に入ります。

  1. 訪問校のリストを作り、優先度を決める
  2. アポイントを取る
  3. 学校を訪問する
  4. 当日中に報告書を書く
  5. お礼メールを送る(当日中、遅くとも3日以内)
  6. 学校別の管理表に反映する
  7. 次回のアポイントにつなげる

訪問校の選び方からお礼までの各工程は「学校訪問の採用のやり方10ステップ」、年間を通じた時期の組み立ては「人事担当者の学校訪問手順と年間スケジュール」、お礼の文面は「学校訪問のお礼メール例文」で紹介しています。

訪問メモ・お礼メール・報告書は、読む人と役割が違います。混同しないよう、次のように使い分けます。

種類 読む人 役割 残し方
訪問メモ 訪問した本人 面談中に取る下書き 報告書を書き終えたら役目を終える
お礼メール 学校の先生・職員 御礼と当日の話題、次の予定を伝える 送信済みの記録として残す
報告書 社内の関係者・後任者 訪問の事実と次の行動を共有する 原本として保存し、管理表に反映する

報告書を書く5つのルール

報告書を次の訪問で使える記録にするには、次の5つのルールで書きます。

  1. 訪問当日に書く:記憶が新しいうちに書き、その内容を見ながらお礼メールを書くと、宿題事項の書き漏れや約束の食い違いを防げます。
  2. 事実と所感を欄で分ける:先生が話したことや決まったことは「学校の状況」「先生の反応」に、担当者の見立ては「所感」に書きます。混ぜて書くと、後任者が事実と推測を区別できません。
  3. 先生の言葉は要旨で書き、人物評を書かない:「厳しい」「感じが悪い」のような評価の言葉は、社内で回覧・引き継ぎされるうちに誤解を生みます。
  4. 宿題事項に期限と社内担当を入れる:期限と担当のない宿題は後回しになります。空欄のまま提出しないことを社内のルールにします。
  5. 関係段階を前回と比べて判定する:段階の変化と理由を1行で書いておくと、年度末の見直しで学校ごとの差が見えます。

悪い記入例と直した記入例

同じ訪問でも、書き方しだいで次に使えるかどうかが変わります。ありがちな書き方と、直した記入例を並べます。

悪い記入例 直した記入例 直したポイント
良い感触だった 学内説明会の申込方法を次回までに送ると約束。先生の関心は理系学部の学生への紹介 感想ではなく、決まったことと先生の関心を書く
資料を送る 先輩社員の紹介資料を【◯月◯日】までに送付(人事【◯◯】) 期限と担当を付ける
また行く 【◯】月の学内説明会の申込み時期に再訪 時期と目的を書く
先生は厳しい人 応募前の職場見学は学校経由で申し込むよう指示あり 人物評ではなく、先生の発言や指示を書く
一ノ瀬 真理子 一ノ瀬 真理子

書き方に迷ったときは、「1年後に初めてこの学校を担当する人が読んで、次に何をすればよいか分かるか」を基準にするのがおすすめです。感想や印象は書いた本人には意味があっても、ほかの人には判断の材料になりません。先生の発言、決まったこと、宿題と期限の3つがそろっていれば、報告書は短くても十分に役目を果たします。


学校別の関係管理表の作り方|複数年の訪問記録を1枚にまとめる

学校別の関係管理表(学校カルテ)は、1校1行で優先度・窓口・年度ごとの訪問回数と関係段階・応募と採用の結果を並べる一覧表です。報告書が訪問1回ごとの記録なのに対し、管理表は学校ごとの複数年の流れを一目で確かめるために使います。


管理表に入れる列

管理表には、次の8つの列を用意します。

列 書く内容
学校名 学校名と、大学・短大・専門学校なら学部・学科、高校なら学科
校種 大学/短大/専門学校/高校
優先度 A・B・Cの3段階
窓口と面談相手 現在の窓口の担当者と、前任者
年度別の記録 訪問回数、関係段階、求人の送付、説明会や見学の実施、応募数、採用数
卒業生の在籍 在籍している卒業生の人数と配属先
未完了の宿題 宿題の内容と期限
次年度の方針 訪問回数、訪問の目的、優先度の変更

優先度は「訪問校リストの優先度3段階」の基準(内定実績や卒業生の在籍、自社に関連する学部・学科、地理的な近さ)をそのまま使えます。

社員が出身校を訪ねる母校訪問を行っている場合は、その記録も同じ管理表の「窓口と面談相手」「卒業生の在籍」の列に反映しておくと、学校との接点を1か所で把握できます。母校訪問の進め方は「母校訪問のアポ取りと採用につなげる社内ルール」で紹介しています。


記入例|3年分を並べた管理表

3校分の記録を3年並べた記入例です。関係段階が上がった学校、横ばいの学校、下がった学校を1校ずつ載せています。

学校(校種・優先度) 1年目 2年目 3年目 次年度の方針
【◯◯大学】(大学・A) 訪問【◯】回/段階2/応募【◯】名 訪問【◯】回/段階3/学内説明会に参加 訪問【◯】回/段階4/採用【◯】名 訪問回数を維持し、卒業生の近況報告を目的に加える
【◯◯専門学校】(専門学校・B) 訪問【◯】回/段階2 訪問【◯】回/段階2 訪問【◯】回/段階2 面談相手を就職課から学科長に広げ、訪問の目的を見直す
【◯◯高等学校】(高校・A) 訪問【◯】回/段階3/採用【◯】名 訪問【◯】回/段階3/応募【◯】名 訪問【◯】回/段階2/進路指導主事が異動 新しい進路指導主事への挨拶訪問を年度の早い時期に入れる

※ 段階の数字は、本記事の関係段階(段階1〜5)の判定です。

横ばいが続く学校は訪問の目的や面談相手を見直す対象、先生の異動で段階が下がった学校は引き継ぎの挨拶を優先する対象として、年度末の見直しで扱いを決めます。判断の目安は「訪問記録を次の訪問に活かす運用フロー」で説明します。


報告書から管理表へ転記するルール

管理表は毎回すべてを書き直すのではなく、報告書から必要な欄だけを転記して更新します。

  • 更新の頻度:週1回、その週の報告書から関係段階・未完了の宿題・次回予定を転記します。
  • 原本の扱い:報告書は原本として残し、管理表から訪問日で探せるようにしておきます。
  • 保存期間:報告書と管理表をいつまで残すか、異動・退職した先生の連絡先をいつ消すかを、あらかじめ決めておきます。

大学と高校は、管理表を校種ごとに分けるか、1枚の表にして校種の列で絞り込めるようにします。高校は年度ごとの手続きが多いため、年度別の記録に求人票の提出や校内選考の時期を書き足すと使いやすくなります。保存期間を決めるときの個人情報の考え方は「訪問記録の個人情報の扱い」で扱います。


訪問記録を次の訪問に活かす運用フロー|次回アポ・翌年計画・引き継ぎ

訪問記録の運用は、当日の報告書→管理表への反映→次回アポ前の確認→年度末の見直し→翌年計画、の順で1年を回します。記録を残すだけでなく、次の行動の前に読み返す場面を決めておくことで、報告書が実際に使われる記録になります。

報告書が役に立つのは、主に次の3つの場面です。

場面 記録がないと起きること 記録で防げること
次回の訪問 前回の宿題を忘れたまま再訪し、先生に同じ説明をさせてしまう 宿題の回答を持参し、前回の話題の続きから入れる
翌年の訪問計画 どの学校に何回行き、何が起きたかが分からず、優先度を決められない 関係段階と応募・採用の結果から、訪問回数と目的を決められる
担当者の交代・先生の異動 先生の異動と自社の担当交代が重なると、関係が最初からになる 管理表と報告書を渡し、前回までの経緯を引き継げる

次回アポの前に前回の報告書を読む

次回のアポイントを取る前に、その学校の直近の報告書と管理表の行を読み、宿題の回答と前回の話題を確かめます。電話やメールの冒頭で前回の話題に触れると、先生も用件をすぐに思い出せます。

アポイントの電話・メールの文面は「学校訪問のアポ取り電話・メール例文」で紹介しています。アポイントを断られた場合も、断られた理由と次に打診してよい時期を報告書に残しておくと、翌年の連絡を適切な時期にできます。再打診の言い方は「断られた時に再アポを取る言い方」にまとめています。


年度末に管理表を見直し、翌年の訪問計画に反映する

年度末には管理表を学校ごとに見直し、翌年の訪問回数と目的を決めます。判断の目安は次のとおりです。

  • 関係段階が2年続けて上がらない学校は、訪問の目的や面談相手を見直すか、優先度を1段階下げる
  • 段階4以上の学校は訪問回数を維持し、卒業生の近況報告を訪問の目的に加える
  • 先生の異動で段階が下がった学校は、新しい担当の先生への挨拶訪問を年度の早い時期に入れる
  • 未完了の宿題が残っている学校は、翌年の最初の訪問で回答できるよう準備する

決めた訪問回数を月ごとに割り振るときは「学校種別×月別の採用カレンダー」を使うと、学校の繁忙期を避けて計画できます。


担当者の異動・先生の異動に備えた引き継ぎ

自社の担当者が替わるときは、次の5点を後任に渡し、前任と後任がそろって訪問して先生に紹介するのが確実です。

  • 学校別の管理表(その学校の行と年度別の記録)
  • 直近2回分の報告書
  • 未完了の宿題事項と期限
  • 先生ごとの関心事と、これまでの話題
  • 前任と後任がそろって訪問する予定日

先生が異動した場合は、後任の先生にこれまでの経緯を短く伝え、改めて挨拶から始めます。前任の先生との関係がそのまま引き継がれるとは限らないため、関係段階も新しい先生との状況で判定し直します。大学のキャリアセンターとの関係の続け方は「キャリアセンターとの信頼関係の築き方」、高校の進路指導部との関係は「選考後の進路指導部との関係と翌年への引き継ぎ」で解説しています。


社内で共有する範囲と頻度

報告書と管理表は、社内で誰に何をどの頻度で共有するかを決めておきます。

共有先 共有する内容 頻度
採用担当者の間 報告書の全文と管理表 報告書は訪問のたび、管理表の更新は週1回
採用責任者 管理表の要約(訪問校の数、関係段階の変化、未完了の宿題) 月1回
配属予定の部署 卒業生の受け入れや職場見学の準備に必要な情報のみ 必要なときのみ

先生の連絡先を含む報告書の全文は、採用担当者の範囲にとどめます。閲覧できる人の決め方は、次の「訪問記録の個人情報の扱い」で具体的に示します。


訪問記録の個人情報の扱い|先生と生徒の情報で守る4つのこと

訪問記録に書く先生の氏名・連絡先は個人情報で、表計算ソフトなどの管理表に入力・整理すると「個人データ」として扱われ、安全管理措置・従業者の監督・委託先の監督の対象になります。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は、名刺の情報を業務用パソコンの表計算ソフト等で入力・整理している場合を、個人情報データベース等に当たる事例として挙げています。

訪問記録で守ることは、次の4つです。


1.先生の情報は業務に必要な範囲に絞る

記録する先生の情報は、氏名・役職・連絡先・担当範囲など、学校との連絡と引き継ぎに必要なものに絞ります。私的な話題や人物評は書きません。

名刺交換で受け取った連絡先を今後の連絡に使うことは、取得の状況から利用目的が明らかな場合に当たるとして、利用目的の通知や公表が不要な事例がガイドラインに示されています(法第21条第4項第4号)。ただし、その連絡先を管理表に入れた時点で、次に説明する安全管理の対象になります。


2.閲覧できる人と保管・共有の方法を決める

管理表を見られる人、保存する場所、社外に持ち出すときの扱いを決め、担当者に守らせます。個人データの漏えいなどを防ぐ安全管理措置(法第23条)と従業者の監督(法第24条)は、従業員の少ない会社にも求められています。

具体的には、管理表のファイルを開ける人を採用担当者に限る、私物の端末や個人のメールアドレスに転送しない、異動・退職した担当者の閲覧権限を外す、といったルールから始めます。


3.代行会社に記録を渡すときは契約で取扱いを決める

学校訪問を代行会社に任せて訪問記録をやり取りする場合は、委託する範囲、記録の取扱い、契約終了時の返却や削除を契約で決め、委託先を監督します(法第25条)。

利用目的の達成に必要な範囲で取扱いを委託することに伴って個人データを渡す場合は、第三者提供には当たらないと整理されています(法第27条第5項第1号)。ただし、委託元の自社には委託先を監督する責任が残ります。代行会社から受け取った報告書も、自社の管理表に入れた時点で自社の個人データとして同じルールで管理します。


4.生徒・学生の情報は人数と傾向にとどめる

生徒・学生については、学校が示した人数と傾向だけを記録し、個人名は本人の了承がある場合に限るのが安全です。これは法令が定める要件ではなく、学校との信頼関係を守るために本サイトがすすめる社内ルールです。

あわせて、本籍・出生地、家族、住宅状況などの本人に責任のない事項や、宗教・支持政党などの思想・信条にかかわる事項は、聞かない・書かないことを徹底します。厚生労働省は、これらを把握することは就職差別につながるおそれがあるとし、職業安定法第5条の5と平成11年労働省告示第141号により、社会的差別の原因となるおそれのある個人情報などの収集は原則として認められないと案内しています。対象には、労働者の募集を行う企業も含まれます。


不要になった記録の消去と保存期間

利用する必要がなくなった個人データは、遅滞なく消去するよう努めることが求められています(法第22条)。学校別の管理表は、複数年の関係の履歴として使う間は保存し、異動・退職して連絡を取らなくなった先生の連絡先は、管理表を更新するときに消します。保存期間を社内で決めておけば、この判断が担当者任せになりません。

※ 本節の内容は、2026年10月12日時点で確認した個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」(令和8年6月一部改正)と、厚生労働省「公正な採用選考の基本」に基づきます。条番号は、同ガイドラインが示す令和8年6月14日時点の番号です。個別の判断は、社内の担当部署や専門家に確認してください。


代行会社と訪問記録を共有する方法|報告書の項目合わせと管理表への統合

学校訪問代行を使う場合は、代行会社の報告書を自社テンプレートと同じ項目に合わせ、訪問ごとに受け取って自社の学校別管理表に統合します。代行会社の報告書を別の書式のまま保管すると、自社で訪問した学校と代行会社が訪問した学校を同じ物差しで比べられなくなります。


契約前に報告書サンプルで確認する5つの点

代行会社に依頼する前に報告書の実物サンプルを取り寄せ、次の5点を確認します。

確認する点 サンプルで見るところ
1.自社の6項目との対応 面談相手・宿題事項・次回予定まで書かれているか
2.先生の反応と学校の要望 先生の発言の要旨や、学校側が企業に求めていることが書かれているか
3.次回アクションの提案 次の訪問で何をすべきかの提案があるか
4.提出の頻度と形式 訪問ごとか月次か、自社の管理表に転記しやすい編集できる形式か
5.契約終了時の扱い 記録の引き渡し方法と、個人情報の返却・削除の取り決めがあるか

代行会社を選ぶときの評価軸の全体は「学校訪問代行サービスを選ぶ7つの評価軸」で整理しています。報告書の確認は、そのうちの「報告書・成果の見える化」に当たります。


代行と自社訪問を併用するときの記録ルール

代行と自社訪問を併用するときは、次の3点を決めておくと、記録が二重になったり抜けたりしません。

  • 項目をそろえる:代行会社に、自社テンプレートの6項目と関係段階の形で報告してもらうよう依頼します。
  • 管理表は自社が持つ:代行会社の報告書を受け取ったら、自社の担当者が管理表に反映します。契約が終わっても記録が自社に残ります。
  • 年に数回は同行する:代行会社の訪問に自社の担当者が同行して先生と顔を合わせておくと、将来自社で訪問するときの引き継ぎが楽になります。

代行と自社内製の組み合わせ方は「代行と自社内製を組み合わせるハイブリッド型」で解説しています。


学校訪問の報告書に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 学校訪問の報告書には何を書けばよいですか?

企業の採用担当者が書く学校訪問の報告書には、基本情報(訪問日・訪問者・学校名・目的)、面談相手、学校の状況、先生の反応、宿題事項、次回予定の6項目を書きます。毎回同じ項目で残し、関係段階の判定を添えると翌年の比較に使えます。コピーして使える14行のテンプレートは学校訪問の報告書テンプレートに掲載しています。

Q2. 学校訪問の報告書はいつ作成すればよいですか?

学校訪問の報告書は訪問当日に作成するのが基本です。先に報告書を書いてからお礼メールを送ると、宿題事項の書き漏れや約束の食い違いを防げます。お礼メールは当日中、遅くとも3日以内に送ります。

Q3. 高校訪問の報告書は大学訪問と何が違いますか?

高校訪問の報告書は、求人票の送付状況・就職希望の人数と傾向・応募前の職場見学の予定・校内選考の運用・前年度の実績の欄を加え、面談相手を進路指導部での役割ごとに分けて書く点が大学と違います。生徒個人の情報は書かず、人数と傾向にとどめます。求人票の扱いや訪問時期などの制度は高卒採用の学校訪問ルールで確認できます。

Q4. 訪問記録に先生や生徒の名前を書いてもよいですか?

先生の氏名・役職・連絡先は業務に必要な範囲で記録できますが、管理表に入れた時点で個人データとして扱い、閲覧範囲と保管方法を社内で決めておく必要があります。生徒・学生は人数と傾向の記録にとどめ、個人名は本人の了承がある場合に限るのが安全です。本籍や家族など本人に責任のない事項や、思想・信条にかかわる事項は記録しません。

Q5. 学校訪問の記録は担当者が替わったときどう引き継げばよいですか?

担当者の交代時は、学校別の管理表と直近2回分の報告書、未完了の宿題事項を後任に渡し、前任と後任で同行訪問して先生に紹介するのが確実です。先生ごとの関心事もあわせて伝えておくと、後任者が前回の続きから話を始められます。

Q6. 学校訪問代行を使うと、報告書はどこまで出してもらえますか?

学校訪問代行の報告書の内容と提出頻度は事業者ごとに異なるため、契約前にサンプルで項目を確認します。株式会社オールは、訪問ごとに訪問先の反応・学校側のニーズ・次回アクションの提案などをまとめたレポートを提出すると、学校訪問支援サービスの公式FAQで案内しています。受け取ったレポートは自社の6項目と突き合わせ、学校別の管理表に統合します。


目的別おすすめ|訪問記録の運用まで任せられる進め方

学校訪問の記録を自社で回すか任せるかは、訪問校の数と担当者の工数で決まります。記録の仕組みを自社で持てる企業は自社内製、訪問の実働だけが足りない企業は部分代行、学校との関係構築から記録の作成まで任せたい企業は深コミット型の代行が向いています。

学校訪問代行サービスの会社別の特徴は「学校訪問代行サービス比較|目的別おすすめ5社と選び方」で詳しく紹介しています。


自社内製で記録を回したい企業向け:報告書と学校別管理表の社内標準化

自社内製で記録を回したい企業には、この記事のテンプレートを社内の書式にし、訪問当日の報告書、週1回の管理表の更新、月1回の採用責任者への要約を、担当者の業務として決めておく方法がおすすめです。書式と更新の頻度が決まっていれば、担当者が替わっても記録の質が落ちません。学校訪問を継続的に担える担当者を社内に置ける企業に向いています。


訪問の実働だけ任せたい企業向け:部分代行(スポット訪問代行)

訪問の実働だけ任せたい企業には、必要な学校数だけスポット型の訪問代行を使い、報告書は自社テンプレートの項目で提出してもらう方法がおすすめです。管理表は自社で持つため、代行の利用をやめても記録が手元に残ります。自社で続けるか代行を使うかは「学校訪問代行vs自社内製の判断軸」で比較しています。


学校との関係構築から本気で任せたい企業向け:株式会社オール

学校との関係構築から本気で任せたい企業には、株式会社オールがおすすめです。福岡に本社を置き、東京・大阪にもオフィスがあり、全国47都道府県の大学・短大・専門学校への学校訪問に対応しています。アポイントの獲得から学校訪問・関係構築、レポートの提出、会社説明、一次面接までを一貫して担う点が特徴です。

報告書の観点では、訪問ごとに訪問先の反応・学校側のニーズ・次回アクションの提案などをまとめたレポートを提出すると公式サイトで案内しており、この記事の6項目と突き合わせて自社の管理表に統合しやすい形です。一方で、学校訪問支援サービスの対象として公式サイトに示されているのは大学・短大・専門学校のため、高校訪問を中心に任せたい企業は対応の範囲を事前に確かめておくと安心です。厚生労働大臣許可の有料職業紹介事業者(許可番号 40-ユ-300946)として運営されています(2026年10月12日時点の公式サイトの記載に基づく)。


全国規模で多数校を効率よく管理したい企業向け:株式会社アールナイン

全国規模で多数の学校を効率よく管理したい企業には、業界大手の株式会社アールナインがおすすめです。全国に対応する体制があり、複数の拠点で同時に採用を進める企業や、訪問校の数が多い企業に向いています。報告書の項目や提出の形式は、契約前にサンプルで確かめておきます。


まとめ|学校訪問の報告書は「6項目・当日・管理表」で続けられる

学校訪問の報告書は、6項目を同じ書式で訪問当日に書き、学校別の管理表に集めて次回の訪問・翌年の計画・引き継ぎに使う社内記録です。記録が続いていれば、先生の異動や担当者の交代があっても、学校との関係を前回の続きから再開できます。

  • 6項目:基本情報・面談相手・学校の状況・先生の反応・宿題事項・次回予定を毎回同じ書式で書く
  • 当日:報告書は訪問当日に書き、お礼メールは当日中、遅くとも3日以内に送る
  • 高校版:大学版に求人票・就職希望の状況・職場見学・校内選考・前年度の実績の欄を加える
  • 管理表:1校1行で複数年の訪問回数・関係段階・応募と採用を並べ、年度末に見直す
  • 個人情報:先生の情報は必要な範囲に絞り、生徒・学生は人数と傾向にとどめる
  • 代行:代行会社のレポートは自社の項目に合わせ、自社の管理表に統合する

訪問の実働から記録の作成まで手が回らない場合は、代行サービスの活用も実務的な選択肢です。学校との関係構築を長期的に任せたい場合は、訪問ごとにレポートを提出し、アポイントの獲得から一次面接まで一貫して担う、全国47都道府県対応の株式会社オールが有力な選択肢です。全国規模で多数校を効率よく管理したい場合は、業界大手の株式会社アールナインを含めて比較検討する流れが現実的です。

訪問前の準備は「学校訪問のアポ取り|電話・メール例文と断られた時の対応」、当日の所作は「学校訪問のマナー|服装・手土産・お礼メール例文」、訪問の年間計画は「学校訪問の年間スケジュールと避けるべき時期」を参照してください。

この記事を書いた人

大手都市銀行の法人営業、大手人材サービス企業の採用戦略コンサルタント、国内シンクタンク研究員を経て独立。マイナビ代理店業界および新卒採用代行(RPO)市場の調査・比較分析と、企業向けの採用戦略提言を行う。働き方改革協会 SDGs推進本部 公認サステナブルワークアドバイザー。

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