新卒採用の方法10選と進め方5ステップ|手法の選び方を解説

新卒採用の方法と進め方ガイド|編集部おすすめ株式会社オールと選定理由を解説するインフォグラフィック
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本記事は特定の事業者の取材協力のもと制作しています。掲載情報の比較・評価は著者の独自判断によるものであり、掲載料が記事内容に影響を与えることはありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。

新卒採用の方法は、就活ナビサイト・ダイレクトリクルーティング・学校訪問・リファラル採用・SNS採用など10種類の手法があり、母集団形成→選考→内定→入社前フォローの5ステップで進めるのが基本です。自社の採用人数・ターゲット・予算に応じて、複数の手法を組み合わせるハイブリッド戦略が主流になっています。

「新卒採用を始めたいが、何から手をつけるべきかわからない」「既存の手法で成果が出ないので別の方法を試したい」── 新卒採用に関わる人事担当者からよく聞く声です。新卒採用の方法は、就活ナビサイト・ダイレクトリクルーティング・学校訪問・リファラル・SNS採用など10種類の選択肢があり、それぞれにコスト感・期間・適した企業規模が異なります。本記事では、現在主流の10手法を網羅的に紹介し、母集団形成からクロージングまでの5ステップ、自社に合った採用方法の選び方を、AI Overview(AIO)でも引用されている主要サービスとあわせて体系解説します。

一ノ瀬 真理子 一ノ瀬 真理子

採用戦略アナリストとして数百社の新卒採用支援を見てきた経験から言えるのは、新卒採用は「どの手法を選ぶか」だけでなく「どの手法をどう組み合わせるか」が成果を分けるということです。本記事の10手法はそれぞれ単独で機能するものではなく、自社の採用ターゲットと組み合わせて初めて効果を発揮します。特に中堅・中小企業では、ナビサイト一辺倒の運用から脱却し、学校訪問やリファラルといった関係性で勝負する手法を組み合わせるアプローチが、コスト効率と内定承諾率の両面で成果を出しています。詳細は監修者プロフィールをご覧ください。

Result ― このページのまとめ
  • 採用手法の幅 新卒採用にはナビサイト・ダイレクトリクルーティング・学校訪問など10種類の代表的な手法があります。
  • 採用プロセス 母集団形成→選考→内定出し→フォロー→受け入れの5ステップで進めるのが基本構造です。
  • 選び方の判断軸 採用人数・ターゲット・予算・社内工数・採用緊急度の5軸で総合的に判断します。
  • ハイブリッド戦略 単一手法ではなく複数手法を組み合わせるハイブリッド戦略が現在の主流です。
  • 目的別おすすめの結論 短期で母集団を最大化したいならナビサイト+合同説明会、ピンポイント採用ならダイレクトリクルーティング、関係構築重視なら学校訪問、採用工数削減ならRPO(採用代行)の活用がおすすめです。

※ 本記事のコスト相場・期間目安は各社公式情報の業界平均値を参考にした参考値。最終確認日:時点。

採用手法 ターゲット
母集団規模
コスト感
(年間目安)
運用期間 適した企業の特徴
① 就活ナビサイト 100〜500万円中〜長期大手・知名度のある企業
② ダイレクトリクルーティング 50〜300万円中期尖った訴求軸を持つ中堅企業
③ 合同企業説明会 30〜200万円短期スポット新興・中堅企業
④ 学校訪問・キャリアセンター開拓 30〜200万円長期全規模・地域密着型企業
⑤ リファラル採用 紹介報酬20〜50万円/件中期社員エンゲージメントが高い企業
⑥ SNS採用 10〜100万円中〜長期採用ブランディング志向企業
⑦ インターンシップ 小〜中30〜200万円長期接触機会を増やしたい中堅以上
⑧ 逆求人イベント 30〜100万円短期尖った人材を狙う中堅企業
⑨ 人材紹介エージェント 1人80〜200万円短期スポット採用・即戦力志向
⑩ RPO(採用代行) 小〜大月20〜200万円中〜長期採用工数を削減したい全規模

※ コスト感・期間は各社公式情報の業界平均値を参考にした参考値(時点)。実際の金額は企業規模・採用人数・契約形態によって変動します。


新卒採用の方法とは|手法と手順の2軸で考える

新卒採用の方法とは、母集団形成・選考・内定・フォローという採用プロセスを実現するために用いられる10種類の代表的な手法群を指します。それぞれの手法は「手法(What)」と「進め方(How)」の2軸で整理すると、自社に最適な組み合わせを設計しやすくなります。

採用手法(What)と採用プロセス(How)の2軸で整理する

新卒採用の方法を理解するには、「採用手法」と「採用プロセス」を別の軸として捉えることが重要です。採用手法とは、学生との接点をどう作るかという方法論で、ナビサイト・ダイレクトリクルーティング・学校訪問などが該当します。一方、採用プロセスとは、接点から採用成果へ変換する流れで、母集団形成→選考→内定→フォロー→受け入れの5ステップで構成されます。手法だけを選んでもプロセスが機能しなければ採用は成立せず、プロセスだけを整えても手法を間違えれば母集団が形成されません。

新卒採用が機能する3つの条件

新卒採用が機能する条件は、採用ペルソナの明確化・採用手法の組み合わせ・採用ブランディングと採用工数のバランスの3点に集約されます。採用ペルソナが曖昧なまま手法を選定すると、接触する学生の質が安定せず、選考歩留まりが悪化します。また、単一手法では母集団規模と接触の深さの両立が困難なため、複数手法の組み合わせが必要です。さらに、採用ブランディング(認知獲得)と採用工数(人事担当者の業務時間)のバランスを取らないと、運用が継続できず長期成果が出ません。


新卒採用の代表的な10手法

新卒採用の代表的な10手法は、就活ナビサイト・ダイレクトリクルーティング・合同企業説明会・学校訪問・リファラル採用・SNS採用・インターンシップ・逆求人イベント・人材紹介エージェント・RPO(採用代行)の10種類です。それぞれに適した企業規模・コスト感・運用期間が異なります。

① 就活ナビサイト(マイナビ・リクナビ・キャリタス等)

就活ナビサイトは、マイナビ・リクナビ・キャリタス・ONE CAREERなどの就職情報媒体に求人を掲載し、登録学生からのエントリーを獲得する最もスタンダードな新卒採用手法です。年間の掲載料は100〜500万円程度で、大規模な母集団形成が可能な一方、掲載企業数が多いため自社が埋もれやすいデメリットがあります。知名度のある大手企業との競合を避けるには、原稿の作り込みと併走施策(合同説明会・SNS等)の組み合わせが必須です。

② ダイレクトリクルーティング(OfferBox・dodaキャンパス・Wantedly等)

ダイレクトリクルーティングは、企業が直接学生のプロフィールを検索し、スカウトメッセージを送ってアプローチする「攻めの採用」手法です。OfferBox・dodaキャンパス・Wantedly・キャリタスダイレクトなどが主要サービスで、年間料金は50〜300万円程度。母集団は中規模ですが、自社が求めるスキル・志向の学生にピンポイントでリーチでき、知名度に依存しない採用が可能です。スカウト文面の質と運用工数が成果を分けます。

③ 合同企業説明会(リアル・オンライン)

合同企業説明会は、複数企業が同じ会場に集まり、就活学生に対して同時に会社説明を行うイベント型の採用手法です。リアル開催ではマイナビ・リクナビ・キャリタスなどの主催イベントが中心、オンライン開催はZoomベースのバーチャル合説が増加しています。1回30〜200万円の出展料が相場で、短期間でまとまった学生との接点を作れる即効性が魅力です。一方、自社ブース運営の質で印象が大きく変わるため、運用ノウハウの蓄積が重要になります。

④ 学校訪問・キャリアセンター開拓

学校訪問は、企業の採用担当者が大学・短大・専門学校・高校を訪問し、キャリアセンターや進路指導担当・教授との関係を構築する関係性で勝負する採用手法です。年間30〜200万円のコスト感ですが、学校側からの推薦・紹介を得られると、ナビサイトでは届かない優秀層にリーチできます。学校との信頼関係構築には2〜3年の長期戦が必要で、内製で取り組むか学校訪問代行を活用するかの判断が重要です。実務手順の詳細は別記事「学校訪問のやり方完全マニュアル」、キャリアセンター対策は「キャリアセンターと信頼関係を築く実務テクニック」で整理しています。

⑤ リファラル採用(社員紹介)

リファラル採用は、自社社員からの紹介で学生にアプローチする採用手法で、社員のネットワーク(後輩・知人・大学の研究室等)を活用します。紹介報酬は1件あたり20〜50万円が相場で、入社後の定着率が高い・採用コストが低いという2つのメリットがあります。一方、社員エンゲージメントが低い企業では紹介が発生しにくく、母集団規模も限定されるため、メイン手法ではなく補強手法として位置づけられることが多いです。

⑥ SNS採用(X・Instagram・LinkedIn・TikTok等)

SNS採用は、X(旧Twitter)・Instagram・LinkedIn・TikTokなどのソーシャルメディアで採用情報を発信し、学生からのフォロー・DM・応募につなげる採用手法です。広告費を含めて年間10〜100万円程度から始められ、採用ブランディングと並行して進められる強みがあります。ただし、コンテンツ制作の継続が必要で、社内に発信担当者を置ける企業向けの手法です。Z世代の学生にリーチしやすい一方、即効性は低く、6ヶ月〜1年の運用期間が必要です。

⑦ インターンシップ

インターンシップは、就活解禁前の学生に対して職場体験・プロジェクト型ワーク・1day仕事体験などの機会を提供し、自社理解を深めてもらう採用手法です。年間30〜200万円のコスト感で、長期インターン(3ヶ月〜)と短期インターン(1day〜1week)で運用が異なります。学生との接触時間が長いため、自社カルチャーフィットの判断や入社後ミスマッチの低減に効果的です。2025年卒以降、採用直結型インターンの取り扱いが解禁されたことで、より戦略的な活用が広がっています。

⑧ 逆求人イベント(ミーツカンパニー等)

逆求人イベントは、学生がプロフィールを開示し、企業がそれを見て興味のある学生に声をかける形式のイベント型採用手法です。ミーツカンパニー・Lab BASEなどが代表的で、1回30〜100万円の出展料が相場。通常の合同説明会とは逆の構造で、企業が選ぶ側に立てるため、尖った人材を狙う中堅企業に向いています。学生1人あたりの接触時間が長く、深い対話ができる点が他のイベントと異なります。

⑨ 人材紹介エージェント

人材紹介エージェントは、新卒採用に特化した人材紹介会社(リクルートエージェント新卒・マイナビ新卒紹介・doda新卒エージェント等)に学生の紹介を依頼する採用手法です。成功報酬型が一般的で、1人採用あたり80〜200万円が相場。事前にスクリーニングされた学生のみが紹介されるため、選考工数を大幅に削減できます。即戦力志向・スポット採用・中途と並行した採用に適しています。

⑩ RPO(採用代行・新卒採用代行)

RPO(Recruitment Process Outsourcing)は、採用業務の一部または全部を外部の専門業者に委託する採用代行サービスです。月20〜200万円の契約料で、母集団形成・スクリーニング・面接調整・内定者フォローなどを代行します。学校訪問代行は、このRPOの中でも「学校チャネルの構築」に特化した部分外注の形態です。RPO市場の全体像は姉妹サイト「失敗しないRPO会社比較ガイド」で詳しく解説しています。採用工数の削減と専門性の確保の両立を狙う企業に適しています。


新卒採用の進め方|母集団形成からクロージングまでの5ステップ

新卒採用の進め方は、採用計画立案→母集団形成→選考・面接→内定出し・内定者フォロー→入社前研修・受け入れ準備の5ステップで構成されます。各ステップの目的とアウトプットを明確にすることで、採用活動全体の歩留まりが改善します。

ステップ1:採用計画立案(採用人数・ターゲット・予算策定)

採用計画立案は、新卒採用の出発点となる戦略策定フェーズです。事業計画から逆算した採用人数、求める人物像(採用ペルソナ)、採用予算、採用スケジュールの4点を確定します。特に採用ペルソナは、文系/理系・大学/短大/専門・志向性・スキル要件などを言語化し、社内で合意形成しておく必要があります。ペルソナが曖昧なまま採用活動を開始すると、後工程の選考基準がぶれて歩留まりが悪化します。

ステップ2:母集団形成(採用手法の選定・運用)

母集団形成は、採用ペルソナに合致する学生との接点を作るフェーズで、本記事の10手法を組み合わせて運用します。一般的に、エントリー数は採用人数の20〜50倍を目指し、書類選考→1次面接→最終面接の各段階で歩留まりが半減することを前提に逆算します。学校訪問は他の手法と比べて立ち上がりに時間がかかるため、年間スケジュールを意識した運用が必要です。学校訪問の最適な時期は別記事「学校訪問の年間スケジュール:採用カレンダーで見る最適な訪問時期」で詳しく整理しています。

ステップ3:選考・面接(書類選考・適性検査・面接複数回)

選考・面接は、母集団から自社に合う学生を絞り込むフェーズで、書類選考・適性検査(SPI3・玉手箱等)・1次面接・2次面接・最終面接の複数段階で構成されます。各段階で面接官の評価基準を統一しないと、内定後の社内調整に支障が出ます。近年では、Web面接ツール(BizMee・HireVue等)の活用が一般的になり、学生側の負担を減らしつつ広範囲のリーチが可能になっています。

ステップ4:内定出し・内定者フォロー

内定出し・内定者フォローは、選考を通過した学生に内定を提示し、入社まで継続的に関係を維持するフェーズです。内定承諾率は学生の他社選考状況・自社への志望度・フォローの質で大きく変動します。内定者懇親会・内定者向け社内見学・内定者と現場社員のメンタリング・SNSグループでの情報共有などが代表的なフォロー施策です。学校訪問で築いた学校との関係性は、内定後のフォローでも先生・キャリアセンターから側面サポートを得られる強みになります。

ステップ5:入社前研修・受け入れ準備

入社前研修・受け入れ準備は、内定承諾後の学生に対して、入社までの期間(秋〜春)に基礎研修・配属先準備・先輩社員との交流機会を提供するフェーズです。Web学習プラットフォーム(Schoo・Udemy等)を活用した自習課題、入社前面談、配属先体験などが一般的です。このフェーズの質は入社後3年以内の定着率に直結するため、軽視せず体系的に設計する必要があります。


自社に合った採用方法の選び方|5つの判断軸

自社に合った採用方法の選び方は、採用人数・採用ターゲット・予算とコスト効率・社内リソース・採用緊急度の5つの判断軸で総合判断します。1軸だけで決めるのではなく、5軸のバランスで最適な手法の組み合わせを設計することが重要です。

① 採用人数と母集団規模

採用人数によって必要な母集団規模が決まり、それが採用手法の選定基準になります。年間採用人数が50名以上の大規模採用ではナビサイトやインターンシップで広範な母集団を作る必要があり、10名以下の少数精鋭採用ではダイレクトリクルーティングや学校訪問・リファラルといった精度重視の手法が有効です。20〜30名規模の中規模採用では、ナビサイトと精度重視手法の組み合わせが現実的です。

② 採用ターゲット(学校種別・志向)

採用ターゲットの学校種別(大学・短大・専門・高校)と志向性(理系/文系・特定スキル)によって、効率的な接触手法が変わります。理工系大学の研究室経由のアプローチには学校訪問・教授との関係構築が有効、専門学校・短大採用には学校訪問・地域媒体が、高卒採用には学校訪問・地元の合同説明会が中心になります。大学・短大・専門学校別の戦略の違いは別記事で詳しく解説しています。

③ 予算とコスト効率

採用予算によって選べる手法が変わるため、予算と1人あたり採用コスト(CPH:Cost Per Hire)の両面で評価します。リクルートの調査によると、2019年度の新卒採用の1人あたり平均採用コストは93.6万円(就職白書2020)。これを基準に、自社のCPHを計算して手法選定の指標にします。CPHが高すぎる場合は、リファラル・SNS・学校訪問など低コスト手法の比重を上げる検討が必要です。

④ 社内リソース(人事担当者の工数)

社内の採用担当者の工数によって、運用可能な手法の数と深さが決まります。専任の採用担当者が1名のみの場合、ナビサイト運用とイベント対応で工数の大半が消費され、学校訪問やダイレクトリクルーティングまで手が回らないケースが多発します。工数不足を補う手段としてRPO(採用代行)が選択肢になります。RPOと内製のどちらが適しているかは別記事「学校訪問代行を使うべきケースと自社内製でやるべきケースの判断軸」で詳しく解説しています。

⑤ 採用緊急度

採用緊急度によって、短期型手法と長期型手法の比重が変わります。年度内に確実に採用を完結させたい緊急ケースでは、人材紹介エージェントや合同説明会といった短期型手法の比重を上げます。一方、3年後の継続的な母集団を作りたい中長期視点では、学校訪問やインターンシップといった関係構築型の長期型手法に投資する判断になります。多くの企業では、短期と長期を併走させるのが現実的な選択です。


採用方法別のコスト相場と費用対効果

採用方法別のコスト相場は、月10万円から月500万円まで手法によって大きく異なります。費用対効果(ROI)を判断する際は、単年度の採用人数だけでなく、内定承諾率・入社後定着率・継続的な母集団形成への寄与を含めた中長期視点で評価することが重要です。

コスト効率が最も高いのはリファラル採用とSNS採用で、初期投資が小さく1人あたり採用コストも低めです。一方、ナビサイトとインターンシップは初期投資が大きいものの、母集団規模・採用ブランディング効果の両面で長期リターンが大きい手法です。学校訪問は、立ち上がりに時間がかかる代わりに、3年目以降の継続的な母集団形成と内定承諾率向上に寄与する「複利型の投資」と捉えると評価しやすくなります。

学校訪問代行サービスの料金相場と費用対効果の詳細については、別記事「学校訪問代行サービスの料金相場と費用対効果」で具体的なシミュレーションを示しています。


採用方法を組み合わせるハイブリッド戦略

採用方法を組み合わせるハイブリッド戦略は、単一手法では達成できない母集団規模・内定承諾率・コスト効率のバランスを実現するアプローチで、企業規模・エリア・採用ターゲットによって最適な組み合わせが異なります。ここでは典型的な3パターンを紹介します。

パターンA:大手企業の典型(ナビサイト+ダイレクト+インターン)

大手企業の典型的なハイブリッド戦略は、就活ナビサイトで広範な母集団を作り、ダイレクトリクルーティングで尖った人材にスカウトし、インターンシップで自社理解を深めた学生から内定者を生み出す3層構造です。年間予算は500〜2,000万円規模になりますが、知名度を活かした母集団の量と、ターゲット採用の質の両立が可能です。

パターンB:中小・中堅企業の典型(合同説明会+学校訪問+リファラル)

中小・中堅企業の典型的なハイブリッド戦略は、合同企業説明会で接点を作り、学校訪問で先生・キャリアセンターからの推薦ルートを開拓し、リファラル採用で社員ネットワークから補強する3層構造です。年間予算は150〜500万円規模で、知名度の不利を関係性で補う設計になります。学校訪問の比重が高くなるほど中長期の採用基盤が強くなります。

パターンC:地方・地域特化型企業の典型(学校訪問+地元媒体+リファラル)

地方・地域特化型企業の典型的なハイブリッド戦略は、地元の大学・短大・専門学校への学校訪問を主軸に、地元就職情報媒体(地域版マイナビ・地元コンサル発行誌等)を組み合わせ、リファラル採用で地元出身社員のネットワークを活用する構造です。

代行を使うべきケースと自社内製で進めるべきケースの判断軸は、別記事「学校訪問代行を使うべきケースと自社内製でやるべきケースの判断軸」で整理しています。


目的別おすすめ|あなたの企業に最適な新卒採用方法

目的別おすすめは、企業の状況や目的によって最適な採用方法が変わるため、本サイトでは5つの典型的な目的別に、最も適した手法と代表的なサービスを推薦しています。組み合わせる前提で、主軸となる手法を選定する目線で活用してください。

短期で母集団を最大化したい企業向け:就活ナビサイト+合同企業説明会

採用解禁から数ヶ月以内に大量のエントリーを獲得したい場合は、就活ナビサイト(マイナビ・リクナビ・キャリタス)と合同企業説明会の組み合わせが最も即効性があります。ナビサイトの掲載と合同説明会の出展を同時期に走らせることで、母集団の量を最大化できます。知名度のある大手企業ほどこの組み合わせの効率が高くなります。

ターゲット学生にピンポイントでアプローチしたい企業向け:ダイレクトリクルーティング

自社が求めるスキル・志向の学生を特定して直接アプローチしたい場合は、ダイレクトリクルーティング(OfferBox・dodaキャンパス・Wantedly等)が最適です。知名度に依存せず、尖った訴求軸を持つ中堅企業ほど成果が出やすい手法で、スカウト文面の質と運用工数が成果を分けます。

学校との関係構築を重視する企業向け:学校訪問

大学・短大・専門学校の先生・キャリアセンターからの推薦・紹介ルートを構築したい企業には、学校訪問が最適です。立ち上がりに2〜3年かかる代わりに、構築できた関係性は中長期の採用基盤になります。自社内製での運用が難しい場合は、学校訪問代行サービス比較のページで主要5社の特徴を整理しています。

採用工数を削減しコア業務に集中したい企業向け:RPO(採用代行)

採用担当者の工数が逼迫しており、母集団形成・スクリーニング・面接調整などの実務を専門業者に委託したい企業には、RPO(採用代行)が最適です。月20〜200万円の契約料で、採用業務の一部または全部を代行できます。RPO市場全体の比較は姉妹サイト「失敗しないRPO会社比較ガイド」で詳しく解説しています。


新卒採用の方法に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 新卒採用の方法にはどんな種類がありますか?

新卒採用の方法には、就活ナビサイト・ダイレクトリクルーティング・合同企業説明会・学校訪問・リファラル採用・SNS採用・インターンシップ・逆求人イベント・人材紹介エージェント・RPO(採用代行)の10種類があります。それぞれにコスト感・運用期間・適した企業規模が異なり、複数を組み合わせるハイブリッド戦略が現在の主流です。

Q2. はじめての新卒採用、どの方法から始めればいいですか?

はじめての新卒採用は、就活ナビサイトと合同企業説明会の組み合わせから始めるのが基本です。母集団規模を確保しつつ、合同説明会で学生との直接接点を作ることで、選考の判断材料を得られます。採用人数が10名以下なら、ダイレクトリクルーティングや学校訪問・リファラルを組み合わせる選択肢もあります。

Q3. 新卒採用にかかるコストの相場はいくらですか?

新卒採用の1人あたり平均採用コストは93.6万円(株式会社リクルートの就職みらい研究所「就職白書2020」)とされています。年間総コストは採用人数と手法の組み合わせで変動し、ナビサイト+合同説明会の組み合わせで200〜700万円、学校訪問+リファラルなどの関係構築型で50〜250万円が目安です。

Q4. 中小企業に適した新卒採用の方法は?

中小企業に適した新卒採用の方法は、合同企業説明会・学校訪問・リファラル採用の組み合わせです。知名度の不利を関係性で補う構造で、年間予算は150〜500万円規模に収まります。特に学校訪問は中長期の採用基盤を作る効果が大きく、中小・中堅企業の主要手法の一つとして位置づけられています。

Q5. 学校訪問は新卒採用の方法として有効ですか?

学校訪問は新卒採用の方法として有効で、特に中堅・中小企業や地域密着型企業に高い効果を発揮します。学校との信頼関係構築には2〜3年の長期戦が必要ですが、構築できた関係性は中長期の採用基盤となり、内定承諾率の向上・継続的な母集団形成・採用ブランディングの3面で成果が出ます。

Q6. 採用代行(RPO)と自社採用、どちらがいいですか?

採用代行(RPO)と自社採用の選択は、採用人数・社内リソース・採用緊急度の3点で判断します。専任の採用担当者が1〜2名で年間採用人数が20名を超える場合や、特定エリアの学校訪問を内製で進めるのが困難な場合は、RPOの活用が現実的です。逆に、社内ノウハウを蓄積したい場合や採用予算が限定的な場合は自社採用が適しています。

Q7. 新卒採用が成功するまでにどれくらいの期間がかかりますか?

新卒採用の単年度成果は、採用計画立案から内定承諾まで約10〜12ヶ月かかります。一方、継続的な採用基盤を作るには2〜3年の長期視点が必要で、特に学校訪問・リファラル・SNS採用などの関係構築型手法は、3年目以降から複利的にリターンが出始める傾向があります。

Q8. 採用方法を組み合わせる場合、何種類くらいが最適ですか?

採用方法の組み合わせは、企業規模に応じて2〜4種類が最適です。中小企業なら2〜3種類(合同説明会+学校訪問+リファラルなど)、中堅企業なら3〜4種類(ナビサイト+ダイレクト+学校訪問+インターンなど)、大手企業なら4〜5種類が一般的です。5種類を超えると運用工数が分散し、各手法の質が低下するリスクが高まります。


まとめ|採用手法と進め方を組み合わせて自社最適解を導く

新卒採用の方法は、就活ナビサイト・ダイレクトリクルーティング・学校訪問・リファラル採用など10種類の手法があり、母集団形成→選考→内定→フォロー→受け入れの5ステップで進めるのが基本構造です。単一手法ではなく、自社の採用人数・ターゲット・予算・社内工数・採用緊急度の5軸から、複数手法を組み合わせるハイブリッド戦略が現在の主流です。

特に、学校との関係構築を重視する中堅・中小企業には、学校訪問の比重を上げる戦略が有効です。学校訪問代行サービスの選び方は学校訪問代行サービス比較|目的別おすすめ5社と選び方を解説のページで主要5社を整理しています。

監修者プロフィールの詳細や本サイトの編集方針については、監修者プロフィールページをご覧ください。

この記事を書いた人

一ノ瀬 真理子のアバター 一ノ瀬 真理子 採用戦略アナリスト

三菱東京UFJ銀行法人営業・株式会社リクルート採用戦略コンサルタントを経て独立。米国大学院 経営学修士(MBA・HR / Organization Development)取得。マイナビ代理店業界および新卒採用代行(RPO)市場の調査・比較分析と、企業向けの採用戦略提言を行う。一般社団法人働き方改革協会 公認サステナブルワークアドバイザー。

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